チケットノルマに頭を抱える夢追い人
チケットノルマって何?そもそもなんでチケットノルマがあるの…?どうやってチケットノルマを売ればいいの?
赤字にならないためにも、チケットノルマを消化したい!
チケットをたくさん売る方法を知りたいです。
今回はこんなお悩みについてお話します。
ちょっと厳しいことを言ってしまうかもしれませんので、寝そべりながらでも読んでください。
この記事を書いている私はというと…
昨年NY留学から帰国した現役ダンサーです。ちょっと最近はチケットノルマ事情で相談や愚痴話があって、なんだかなぁ~と思ったのでこの記事を書いています。
チケットノルマとは?
チケットノルマとは、あなたが呼ばなくてはいけないお客さんの人数です。
そして呼べなかった人数分は、あなたがお金を払うことになります。
今後も公演を続けるにはチケットノルマが必要
そもそもなんでチケットノルマがあるのかというと、主催会社・団体が赤字運営にならないようにするためです。
公演をするために必要な経費をまとめてみると・・・
・作品を上演する劇場代
・音響、照明、舞台監督といったスタッフ手配料、
・稽古場のレンタル代
・キャストへ払うギャランティ
・広告費用としてチラシやパンフレットの作成費用
・衣装代
自主公演を行う団体が最低限 必要とするものです。
大きな作品や巡業公演となれば、オーケストラを手配したり巡業用の移動費用も必要となってきます。また、振付師や演出家を他から起用するとなればその人たちの交渉費も必要となります。
方法①:スポンサーをつける
商業ミュージカル、商業演劇という言葉がありますよね。
簡単に説明するとスポンサーや支援会社がいる興行会社が制作する舞台のことをいいます。
舞台や映画会社だと東宝・松竹。お笑い会社だと吉本興業などが代表的な興行会社です。
こういった興行会社の公演やイベントに、一般企業がスポンサーとなって支援してくれます。
そのため、役者や出演者に集客の負担をかけることなく公演に集中することができるのです。
役者やダンサーにとって、効率の良い環境ですがこのような環境で舞台に出るためには、事務所内部オーディションに合格するか、演出家や振付師・歌唱指導といったスタッフとのコネクションがない限り難しいのが現状です。
方法②:お客さんを呼ぶ
もう1つは、出演者・スタッフがお客さんを呼ぶ方法です。
発表会や自主公演ではスポンサーがつかないのが一般的です。そのため、出演者・スタッフが主となってお客さんを呼ぶことになります。
必要経費を出演者の集客によって補うために、ノルマ制度が必要となってくるのです。
自主公演を行う団体やダンススタジオでは、次の公演に繋げるためにはチケットノルマはどうしても必要不可欠な状況なのです。
チケットを売るための手段【ネットは馬鹿にできません】
とはいえども、友達・知人の範囲にも限界というものがあります。
何度も足を運んでくれる友達やファンがいればチケットノルマに悩む必要もありませんよね。
ネットも甘く見れません
とは言え、今はSNSをはじめとした色々なネット手段を使えばたくさんの人と繋がることができる時代となりました。ネットを活用して舞台やダンスが好きな人に自分を知ってもらうのは現代の世の中において有効的な方法です。
ということで現代で役に立ちそうなチケットを売る手段をまとめてみました!
チケットを売るための手段
SNS(Twitter、Instagram、Facebook)
演劇や表現者を応援するのが好きな人って思っていた以上に多いです。
稽古場の写真、稽古で感じたことを言語化してみたり、「キャスト=仲間」の魅力をSNSに投稿して公演を知ってもらいましょう!発信しなければ誰も公演に気がついてくれませんよ。
Youtube
まさしくYoutubeブームである現代において、やるべきとも言える発信方法の1つです。
稽古場風景やキャストインタビューなどで宣伝動画を投稿してみるのも効果はあります。
宣伝動画×SNSで拡散すれば、さらに宣伝効果を感じることができます!
実はお客さんって「ちゃんと宣伝をしている、ちゃんと稽古をしている」ということにものすごく安心感を感じるものです。
ちゃんと稽古している作品だと思われれば、それだけ魅力値も上がります。だから宣伝をするということは、集客を得るために重要な作業なのです。
Live配信アプリ
17liveやPocochaといったLive配信アプリは、役者やダンサーを目指す人にも注目のアプリです。
▼17Live
日頃からLive配信をする必要がありますが、継続することで視聴者とのコミュニケーションを通してファンを獲得することができます。
現代のネットワーク社会において、宣伝効果を実感することができる手段の1つです!
接客業で知ってもらう
とはいえども、ネットワークを通してチケットを売るのは、まだまだトラブルも絶えません。
ネットを通してチケットを売るのが怖いって人には、スナックやガールズバーといった接客業を通して自分の活動を知ってもらう方法がおすすめです。
もしかしたら、水商売は将来に影響が出そう…周りの目が気になる…いろいろな理由から水商売につくのをためらっている人は多いかもしれません。
ちなみにアルコール受け付けない体質です。でもそこは上手くやってます。
嬉しいことに帰国後はすぐに舞台の仕事が入りましたが、ノルマありの作品…。
私は無我夢中にチケットを売ることに必死になってしまいました。
切羽詰まっていたので知人に紹介してもらい、人生初めてスナックでアルバイトをしました。しかし、思っていたイメージとはまるで違う環境。
自分の夢やニューヨークの経験談を楽しんでもらいながら、多くのお客さんに自分の活動を知ってもらうことができて毎日が楽しかったです。
私の活動を応援してくれる人にもたくさん出会うことができました。
周りの目を気にして、選択肢を狭めてしまうのはもったいないです。
もしあなたが今、チケットノルマやバイト生活に頭を抱えているなら今すぐ集客を得るための行動をしてほしいです。
今回は以上です!
人前で何かをパフォーマンスするのが好きなら、Youtube、Live配信はおすすめ。
そしてネットでのやりとりが怖くても、接客業といった他の方法でもチケットは売れます!
アメリカではチケットノルマ制度がそもそも無いし、リハーサル期間もお給料が支払われます。それだけキャスト・ダンサーという職業の地位が確立されている証拠ですね。正直、ニューヨークの環境は羨ましいくらいです!
とは言えど、愚痴を言っても仕方がないので、今すぐ人脈作りを始めましょう!
チケットノルマのある舞台には立たないことを選んだ
結果として、私はチケットノルマのある舞台には立たないことを選びました。
以前は、舞台に立つこと=勉強 という意識で活動していました。もちろん今も勉強する意識は忘れずに活動しています。ですが、勉強だけの意識で活動していることは『プロ』ではないということに気が付きました。
なので、自分がプロでいたいから自分の出る舞台にお金を払うことはやめました。
チケットを売るために出来ること
・Youtube
・Live配信
・水商売で自分の活動を応援してもらう
・鬼LINE連絡
・チケットノルマの舞台に出ない
あなたがチケットノルマに悩んでいるなら、早い段階でその悩みから解放されるためにも行動しましょう。
とりあえず、「悩む暇」があったら行動してみましょう!