子供にバレエを習わせるメリットは?バレエに掛かるお金はどれくらい?ちゃんと続けられるかな?
今回はこんなお悩みについて、現役バレエ講師の「おどりこ」がバレエを子供に習わせてあげたい!といったパパ・ママさんに向けて詳しく解説します。
バレエのメリット【子供の可能性を広げる】
まずはバレエで得られる効果・メリットをの紹介です。バレエのメリットと言うと、あなたはどんなことを想像しますか?
- 体が柔らかくなる
- 綺麗な姿勢が保てる
- 集中力や継続する力が身に付くため学業にも活かされる
- 夢や目標に近づくために努力をする大切さを知ることができる
見た目の改善や学業の向上など、バレエを習うことでメリットが沢山あります。
しかし、明確な夢や目標を持つためにはコンクールや発表会といった習い事とは別の体験をさせる必要があります。シビアな世界に足をつっ込むとどんなことが起こるのかも含め、バレエの習い事について解説しましょう。
バレエといえばお金の掛かるコンクール・発表会
バレエといえば「コンクール」や「発表会」ですよね。
お金が掛かることが最大のデメリットですが、発表会やコンクールに参加することで「人前に出ることに慣れる」「協調性が身に付く」など、実際に先生の立場から見ていても内面の成長を感じることはたくさんあります。
また近頃では、ミュージカル・ビリーエリオットといった男の子がバレエをする作品をきっかけに本格的にバレエを始める男の子も少なくありません。
女の子なら宝塚歌劇に憧れる人もいますね
将来的にバレエ界のプロを目指さなくても、ミュージカルや宝塚歌劇の世界に飛び込む人もいることも事実です。
バレエは子供の可能性を広げる習い事でもあるのです。
レッスン費用について
さて、そんなリッチ感のあるバレエを子供が始めると一体どのくらいお金がかかるのでしょうか?
入会金 | 8,000円~12,000円 |
月会費 | 5,000~10,000円 |
入会金・月会費は教室ごとに差があるので、バレエ教室のホームページなどで見比べてみましょう。
体操教室やスイミングスクールが運営しているバレエクラスは、発表会やコンクールを設けていない教室がほとんどです。
こういったバレエ教室では、比較的に値段を抑えて習い事を続けられる傾向があります。
しかし本格的なバレエ団系列のバレエ教室だと「週2回以上」の通学を強要される教室もあります。
またコンクール前は先生がマンツーマンでの指導に入るため、通常のレッスン代以外として振付代・指導代が掛かってきます。
その他、衣装・メイク・シューズ代(トゥシューズ)といった費用も実費で払う必要があります。
» 発表会について詳しく書いている記事を参考にしてみてください。
適切なバレエ教室を選ぶためには?
子供のバレエ教室は主に4つの経営体制で成り立っています。
自分の子供にはいったいどんな環境が好ましいのか、4つのバレエ教室のパターンから解説します。
①バレエ団付属・系列のバレエ教室
バレエ団付属の教室は、将来的にバレリーナ・プロのダンサーとして活躍することを前提としたバレエ教室が多いです。地方にはバレエ団系列の教室も多数あります。もちろん地方のバレエ教室からでもバレエ団の所属や海外留学やが決まることだってあります。
②個人経営のバレエ教室
個人経営のバレエ教室では教え方もバラバラになります。しかし個人経営のバレエ教室からでもコンクール入賞者を続々と輩出している教室や、宝塚音楽学校に合格者を輩出しているバレエ教室もあります。教室ごとに教育理念や環境も異なるので、こういった個人経営のバレエ教育は情報をきちんと調べる必要があります。
③体操教室やカルチャースクールが開講するバレエクラス
体操教室やカルチャースクール主催のバレエクラスでは発表会を開催しないところが多いです。コンクールや発表会で負担にならない程度にバレエを通わせたい場合は、こういったカルチャースクールを選ぶことをオススメします。
④ダンススクールが開講するバレエクラス
ダンススクールが主催だとバレエ団系列のようなレッスンのイメージが強そうですが、意外にも無理のない範囲でバレエを楽しむことができるスクールが多いことが事実です。ダンススクール主催で発表会を開催することもありますが、強制参加ではない教室がほとんど。とはいえ、ダンススクールだからこそカリキュラムもしっかりと設定されているので、本格的なバレエのレッスンを受講することができます。
低額・気軽にバレエを習える教室の見極め方
- 発表会の有・無を確認する
- 体操教室やカルチャースクールが開講しているクラス
- コンクールの出場を目的としないダンススクール
気軽にバレエを参加させたい場合は、ダンススタジオや体操教室を中心に探すのがおすすめです。逆に、コンクールの参加は本格的にバレエ界のプロとして活躍するためには必ず通らなくてはいけない道です。子供のやる気に協力してあげたい場合は、バレリーナになるための環境が整ったバレエ教室を探してみましょう。
といったダンススクールが有名です。ダンススクールのメリットは、バレエだけでなく他のダンスジャンルも習える環境です!ジャズダンスやヒップホップなど、バレエが続けられなくても他のダンスに興味を持つ可能性だってあります。
バレエを始める時の必需品
バレエを始める時に必ず揃えたいバレエ用品はこの3つ!
- バレエシューズ
- レオタード
- タイツ
始めたばかりでは「動きやすい服装で問題ない(Tシャツ・短パン・体操着)」と言う先生もいますが、洋服を着替えてレッスンに取り組むことはバレエのマナーでもあります。
レオタードはいわばユニフォームのようなもの。
実際に指導者としてお子さんを見ていると、レオタードを着てレッスンに取り組む子供とTシャツで取り組む子供ではレッスンに対する態度が全く違います。
レッスンの参加を決めたら、なるべく早めにバレエの準備をしてあげてくださいね
レオタードをセット販売しているバレエショップもあります。
プロのダンサーさんもこういったネットショップを活用してバレエ用品を購入してますので活用してみてください!
バレエ・レッスンの流れ
ここからはバレエのレッスンの主な流れを【幼児編】【小学生編】と年齢を区別して紹介します。
わたしが指導しているバレエクラスでも成長期真っ盛りの子供たちのためにも、必ず年齢ごとにバレエクラスを分けて開講しています。
幼児編
- バーレッスン(プリエ・タンジュ)
- ストレッチ
- スキップ・ジャンプ・片足ジャンプ
幼児クラスの年齢の生徒さんは集中力がそもそも持たないのが前提でレッスンを取り組んでいます。親と離れて過ごす練習、集中力・リズム感を中心にトレーニングをしていため本格的なバレエを教えるにはまだまだほど遠いのが事実です。
あくまでも私のレッスンですが、好奇心を維持させるために遊び感覚で練習できる内容をメインとし、バーレッスンを通してバレエのルールを教えています。
また小学校受験を目的にバレエを習うお子さんもいるため、スキップやリズム感覚を中心にレッスンをおこなっているバレエクラスもあります。
小学生編
- バーレッスン(プリエ・タンジュ・ジュテ・パッセ・バットマン)
- ストレッチ
- センターレッスン
- ターンの練習(ピルエット・シェネ)
バレエの基礎となるプリエ・タンジュから、大技のバットマンまで順番にバーレッスンをするのが主な流れです。その中で足、腕のポジションや正しい筋肉の動かし方を習得していきます。
コンクールや発表会に力を入れている教室だと、小学校低学年・高学年ごとに細かくクラスを分けている場合があります。また発表会・コンクールの練習を土日祝日などに別途行う場合もあるので、 必然的に学校とバレエの両立を強いられる環境となることが多いです。
まとめ
おさえたいポイント!
- バレエは子供の可能性を広げる習い事!
- 低額・気軽にバレエを習うなら体操教室やカルチャースクールがおすすめ!
- レオタードを着させてバレエのマナーを勉強させましょう
今回はバレエ講師から見た子供のバレエの習い事について書いてみました!
バレエの費用や環境は親御さんとしても重要視するポイントです。
体験レッスン・見学には必ず参加して、お子さんにピッタリなバレエ教室をぜひとも見つけてくださいね!