ダンスの振り付けにも著作権はあります!ダンサーがトラブルを起こさないためには?

ダンサーが著作権でトラブルを起こさないためには ダンス

著作権他人の振り付けを使って踊りたい人

ダンスの振り付けに著作権ってあるの?他人が作った振り付けを使って、オーディション用に動画を撮影したり、Youtubeにアップロードしても大丈夫?

コロナウイルスの影響もあり、動画審査でオーディションを行う企業も増えてきました。レッスンのコンビネーションを使用させてもらったり、SNSからヒントを得る人も多いのではないでしょうか。

今回は、オーディション・私的の目的で他人の振り付けを使用する場合にどう対処すべきかお話しします。

この記事を書いている私は、2019年春まで半年間、Broadway Dance Centerにダンス留学をしていました。帰国後は、幼児・小学生にバレエの指導をしながら現役ダンサーとして活動しています。

ダンスの振り付けにも著作権はあります

ダンスの振り付けにも著作権が発生します。

著作権法 第二条・一項
著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。

この【著作物】に価する作品は全て著作権が発生します。

ダンスは思想・感情を創造的に表現したものに価しますし、文芸、学術、美術又は音楽の範囲にも属しているものといえるので紛れもない【著作物】なのです。

ここで著作権のことを詳しく説明すると話が脱線しそうなので、こちらの記事を参考にしてみてください。法律系はプロの言論を参考にしましょう。

弁護士

さて、ここからが本題です。

自分が一生懸命創った大切な作品を無断で他のダンサーに使われたらどう思いますか?

トラブルを起こしたくないなら所有者に許可を取りましょう

トラブルを起こしたくないなら所有者に許可を取りましょう

理由は言う必要もありませんね!

自分がされて心地良くないことは相手にもしない方が良いです。

オーディション資料用などに他人の振り付けを許可なく使用することは、直接的に訴えられる可能性は限りなくゼロに近いかもしれません。

しかし、何かのきっかけで同じスタジオの生徒に事実を漏らせば、悪行が噂として広まるのも時間の問題でしょう。

それは本当にあなたの実力?

仮に大きなオーディション(大手劇団や商業ミュージカルのオーディション)で動画審査用に他人の振り付けを許可なく使用することは、本当にあなたの実力と言えるのでしょうか?

「素敵なコレオグラフだと感じたので、参考にしてもよろしいですか?」と必ずお願いをした方がお互いに気持ちが良いですよね。

これは師弟の関係で同じことです。
先生の振り付けを使用する場合も、必ず許可を得てから動画資料を提出しましょう。

振り付けを参考に創作するのは問題ありません

振り付けを参考に創作するのは全く問題ありません。特定の先生のレッスンしか受けたことがない人にとっては、振りを一から作るのって相当大変な作業かもしれません。

ダンスの振り付けの考え方・コツ【オーディション動画作成まで解説】
振り付けが考えられません!オーディションの動画用にかっこいい振り付けを作りたい!どんな音楽を選べば良いの?今回はこんな疑問に現役のダンサー・おどりこが4つの順番で解説します。オーディションに対する意識や動画の撮影方法など、参考にしてみてください。

過去にこちらの記事でも書いていますが、作品創りの一環としていろんな作品を見てインプットすることはダンサーとして大切な仕事です。

この記事を読んでいる読者には、是非とも感受性を磨いて幅広い想像力を持ったダンサーになって欲しいです!

振り付けを人に依頼できるサイトもあります

振り付けを人に依頼できるサイトもあります。

振り付けの経験が無くて自信が無い
締め切りまでに時間が無い

焦れば焦るほど、アイデアは浮かばなくなるものです。

実際にわたしも振り付けには沢山の時間を掛けてしまうこともあります…。

そんな時は、第三者の手を借りるという選択肢もあって良いと思います。

しかし信頼できる恩師がいるなら、その先生にお願いするのが最良です!

踊り慣れたダンススタイルの方が、実力を発揮できるのではないでしょうか?

振り付けを頼れる人がいません!

ココナラ


ココナラは、個人の”得意”を販売したスキルのオンラインマーケットです。
ダンスの振り付けをはじめ、音楽の編集や映像制作、イラスト作成など様々な”得意”を販売しています。

会員登録は無料なので、とりあえず登録だけしているダンサーも多いです。振り付けの販売で生計を立てているダンサーもいます。

 

実際に検索画面に「ダンス」と入力して振り付けを提供しているダンサーを探してみましょう。

3つの基準で探す

振り付けを提供するダンサーはピンキリ!
3つの基準から自分に合いそうな振付師を探しましょう。

  1. ダンスジャンル
  2. 過去の作品動画を確認
  3. 口コミ

ダンスジャンル

まずはダンスジャンルを確認しましょう。

アイドルの振り付けを頼みたいのに、ゴテゴテのヒップホップダンサーにはちょっと依頼しづらいですよね。

過去の作品動画を確認

できれば過去の作品動画を掲載しているダンサーが好ましいです。

わたしは作品動画を掲載している時点で、自己プロデュース力も評価できる振付師だと思います!

逆に情報が少ないけど単価が安いからといって依頼してしまうのは危険です。

納期を守れない、お小遣い稼ぎ感覚で振り付けを受注しているようなダンサーに依頼しないように、見極めるのも大切です。

口コミ

最後に口コミを確認します。

過去に依頼をしたお客さんの感想もしっかり確認しましょう。

各パートごとに分割して振り付け解説してくれているかなど、動画解説の分かりやすさも重要なポイントです。

踊るのは自分ですから、分かりやすいに越したことはありませんよね!

3つの基準を中心に、自分に合いそうな振付師を探してみてください。

今回はダンスの振り付けの著作権についてお話しをしました。

自分の振り付けを守ることはもちろん、無意識に他人を傷つけないためにも法律やルールを守って素敵な作品を創り出していきましょう。

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